次世代の製本糊 PURとは?
印刷技術は日々進化していますが、製本技術も一昔前とは違います。
特に最近注目されているのはPURです。PURとは、無線綴じの背表紙を固める最新の糊の種類です。PUR系の接着剤を使った無線綴じは、従来の無線綴じ比べて丈夫で開きやすく、環境に良いという特長があります。
※本記事はPUR製本について言及しておりますが、通常のお見積もりページとは別の窓口で承っています。
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開きやすくて丈夫な本を作る糊
古本屋や図書館で昔の本を手に取ると、ページがぱらぱらと落ちてきたり、背表紙が剥がれてベトベトになっていたりしませんか。あれは背表紙の糊の強度が弱く、熱に弱いせいです。
本は様々な糊で作られてきました。古くはでんぷん糊から、加熱しないで使えるボンド、熱可塑性プラスチックを溶かして使うホットメルトなど色々です。
現在でも印刷・製本業者によって使うものは微妙に違うので、開いて比べてみると面白いでしょう。
現在、無線綴じ製本ではEVA(Ethylene Vinyl Acetate)という樹脂が使われていることが多いです。製本用途に使われる糊はより丈夫に溶けにくく進化してきたので、EVA系の糊でも大きな問題はありません。
しかしさらに進化したPUR糊と比べると、糊の強度や薄さが違います。
PURはどんな接着剤?
PURとは「Poly Urethane Reactive Hot-melt Adhesive」の略です。反応性ポリウレタン系ホットメルト接着剤という意味です。もともと建築や車の内装などで使われていた接着剤だそうです。つまり非常に接着力が強く高性能で、人体にも優しいということですね。
糊の強度が高いので薄く塗布するだけで本文をしっかり接着できます。
それゆえに開きやすくて、ノドの隠れる部分が少ないのが見た目の特徴です。
また、熱に強いので長期保存してもページがバラバラになったり背表紙が溶けたりしません。
熱に強く溶けにくい性質は古紙リサイクルの際にも役立つので、環境配慮型の糊とされています。
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