PUR製本と無線綴じの違い
※本記事はPUR製本について言及しておりますが、通常のお見積もりページとは別の窓口で承っています。
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PUR製本は、無線綴じより強度・耐熱性に優れた糊を使用する製本のことです。
PUR製本と無線綴じの違いは糊の種類
無線綴じもPUR製本もおおまかな作り方は同じです。
本文の束を表紙用紙でくるんで、背表紙とノドを糊で圧着します。針金も糸も使わずに綴じるので「無線綴じ」と言われます。
針金を使う中綴じと違って大量ページもすっきり綴じられるので、文庫本や雑誌など、ページ数の多い冊子の定番です。
無線綴じについて下記もあわせてご覧ください。
PUR製本は、無線綴じの進化版のようなものです。
通常の無線綴じより接着強度の高い反応性ポリウレタン系の接着剤を使用します。
PURとは「反応性ポリウレタン系(Poly Urethane Reactive)」の頭文字を取った呼び名です。
PUR製本の優れたポイント
PUR製本は、糊の接着強度の高さが一番のポイントです。
無線綴じの糊も本をしっかり製本するのに十分な強度ですが、PUR印刷の糊はそれの進化版とでもいいましょうか、長期保存しても糊が溶けてベトベトになったり、ページが剥がれたりする心配が少ないです。
無線綴じの欠点を改善
無線綴じはある程度糊の厚みがないと本文がしっかり接着できないので、背表紙と本文の間に糊の層があります。この糊の層によって見開きが180度開かず、ノドが数ミリ見えなくなります。
ページ数が多くなればなるほど見開きは開きにくくなり、ノドの10~20mmは余白を設定する必要があります。
しかしPUR製本は糊の塗布量が少なくてもしっかり接着できるので、糊の層が薄くなり、ノドが開きやすくなるのです。
ノドが開きやすいと書き込みをする時にも便利ですし、コピーも取りやすいです。
環境にも優しい
無線綴じの糊はもともと個体で、高温で溶かして紙に塗布します。PUR印刷の糊も溶かす必要がありますが、溶解温度は無線綴じの糊よりも低めなので、電力消費を抑えられます。
また、一度固まると高温でも溶け出すことがないという性質を持っている糊なので、古紙リサイクルの溶解工程で紙が溶けても糊は固体のまま残り、容易に取り除くことができます。
そのため、日本印刷産業連合会ではリサイクルしやすい「環境配慮型製本のり」に指定されています。
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