PUR製本に適した本とは?
PUR製本は、PUR(Poly Urethane Reactive Hot-melt Adhesive)系の接着剤を背表紙に用いた製本方法のことです。見た目は通常の無線綴じ(並製本)と全く同じですが、糊の強度と薄さが違います。
お見積もりフォームから注文していただく無線綴じは、EVA(Ethylene Vinyl Acetate)系の接着剤を用いています。
※本記事はPUR製本について言及しておりますが、通常のお見積もりページとは別の窓口で承っています。
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PURについて
PURはどのくらい普及している?
PUR製本の技術は十年以上前から普及していますが、従来の糊に比べるとコストがやや高くなって、作業の難易度も上がるので、国内ではあまり普及していませんでした。
しかし近年はサステナビリティの観点から環境に配慮した素材に注目が集まっているので、欧州ではどんどん糊の置き換えが進んでいます。日本の印刷会社も徐々に取り扱いが増えています。
環境を配慮したい冊子に
PUR製本は、古紙リサイクルに適した糊です。従来の糊は紙を溶解させる際に一緒に溶けてしまって古紙リサイクルの障害になっていたのですが、PUR系の接着剤は一度固まると高温の環境でも溶け出しません。それゆえに、古紙の回収においてパルプと100%分離が可能です。
大量部数を配布する会社案内や統合報告書、サステナビリティ報告書、CSR報告書、教科書、テキスト、雑誌などにPUR製本を用いると環境に優しいです。
また、PUR製本は通常の糊と生産ラインを変えなくてはいけないので、部数が少ないと割高になります。折角PURを使うなら、大量部数の冊子に使った方が効果的です。
見開きをきれいに見せたい本に
PUR系の接着剤は非常に薄く塗布しただけで紙をしっかり接着できるので、糊の層が薄く仕上げられます。その結果、本文の紙が開きやすくて、見開きがノドの付近まで見やすくなります。
見開きでダイナミックにイメージを見せる画集、写真集、美術書、絵本などにおすすめです。
長期保存をしたい本に
PUR系の接着剤は環境の変化にも非常に強いので、長期保存する本にもおすすめです。卒業アルバム、卒園アルバム、追悼集、記念誌、周年誌など、記念となる一冊に使ってみてはいかがでしょうか。
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