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投稿日:2022.09.03

コート紙とマットコート紙の違い完全解説|発色や質感、価格、使い分け方

チラシやパンフレット、ポスター、フライヤーなどなど…
写真の多い販促ツールをつくる際によく使われる紙が、
コート紙とマットコート紙の2種類です。
「発色がよく、フルカラーの印刷に適している」という点ではどちらも同じですが、印刷物の傾向やどんな人に見てもらいたいかによってそれぞれ使い分けられます。

こちらのページでは、そんなコート紙とマットコート紙の特徴、用途の違いについて解説させていただきます。ポスターやパンフレットをつくりたいけど、どんな紙を選べば良いかわからない…そんな方の参考になれば幸いです。

コート紙 商品一覧|業務ペーパー

マットコート紙 商品一覧|業務ペーパー

コート紙の特徴

コート紙(OKトップコート+)

コート紙(OKトップコート+)

 

コート紙は、紙の表面にコート剤が塗布された光沢のある紙素材です。
表面はつるつるとしていて、一般的に使われているコピー用紙などと比べると手触りに明確な違いがあります。

良好な発色

コート紙の特徴は、なんといってもフルカラー印刷の発色の良さです。色の再現性が高く、写真やイラストを美しく表現できるので、パンフレットやポスターなどの販促ツールだけではなく、写真集や画集の印刷などにも使われます。

リーズナブルな価格

価格は安く(グレードの高い高級品もあります)手に入りやすいため、フルカラーのチラシなどを大量に刷る際に、使われやすい紙です

豊富な厚み

厚さもさまざまで、新聞の折込チラシのような薄いものから、名刺やポストカードのようなしっかりとした厚みが感じられるものまで、用途に沿って使い分けられます。

不向きな印刷

  • 鉛筆やボールペンで書き込みを行うことができないので、大量の書き込みを想定した印刷物づくりには向きません。
  • 家庭にあるようなインクジェットプリンターでは印刷することができないので、その点も注意が必要です。

コート紙とは?主な種類と銘柄、通販価格について(耐久性、耐光性、耐水性など)

マットコート紙の特徴

マットコート紙(ニューVマット)

 

マットコート紙は、コート紙と同じく表面にコート剤を塗布した紙素材ですが、表面加工の際に紙にかける圧力を弱めにして作られます。そうすることによって、表面の光沢がコート紙にくらべて抑えめになります。

「マット紙」「マット系」と呼ばれることもあります。

 

発色、質感の魅力

マットコート紙の手触りはしっとり、さらさらとしています。光沢がコート紙に比べて弱めなので、印刷物が上品でとても落ち着いた印象になります。パッと見た時の派手さはコート紙に劣るかもしれませんが、どこかぬくもりを感じさせられるようなナチュラルな仕上がりはマットコート紙ならではのものです。

 

価格はコート紙よりやや高め

値段は同グレード、厚みのコート紙と比べると高くなりがちな傾向にあります。

とはいえ、比較的安価な紙素材であることに変わりなく、20枚程度の少部数ならば100均などでも手に入れることができます。もちろん、紙販売サイトなどを使ったり、大量発注することでさらに安く手に入れることも可能です。

 

さまざまな厚み

コート紙同様、マットコート紙も厚みのバリエーションが豊富な用紙です。
冊子の本文に使う薄手から、ポストカード向きのしっかりした厚み、名刺やポスターなど印刷物の用途に合わせて選ぶことができます。

 

書き込みOK、読みやすさ〇

コート紙との違いに、鉛筆やボールペンで書き込みができるという点があげられます。

光の反射しないため、文字が読みやすい紙面は、文章を印刷するパンフレットやチラシ、冊子などにも適しています。

マットコート紙とは?特徴や種類、印刷機について

コート紙、マットコート紙はインクジェットに対応していない

マットコート紙もインクジェットプリンターでの印刷には対応しておらず、その点はコート紙と同じです。

 

コート紙、マットコート紙を使って印刷を行う際には、オフセット印刷機やオンデマンド印刷機を使った大量印刷か、オフィスにあるレーザープリンターが使われることになります。

 

コート紙とマットコート紙、用途の違いは?

コート紙とマットコート紙は用途が似ており、どちらも発色に優れたフルカラー印刷に適した紙で、写真やイラストの入ったチラシやパンフレットに適しています。

 

文字の印刷特性の違い

コート紙は表面の光沢が強く発色が派手に映りやすい分、光の反射で小さな文字などはどうしても見づらくなってしまいます。

 

そのため、同じ販促物でも文字などをじっくりと読ませたいパンフレットや会社案内の印刷にはマットコート紙を使い、逆に、鮮やかな発色の写真や大きく刷られた値段の文字などで見る人の購買意欲をかきたてたい時にはコート紙を使う…といったように、それぞれの用途の傾向があります。

 

ちなみに、少し前まではフルカラー印刷と言えばほとんどの場合コート紙が使われ、マットコート紙が使われることはほとんどありませんでした。しかし、最近は流行りがマットコート紙に傾いてきており、需要がかなり増えてきています。

 

結局のところ、コート紙とマットコート紙、どっちを使えばいい?

コート紙とマットコート紙の違いについて解説させていただきましたが、簡単にまとめると、

コート紙

  • フルカラー印刷の発色に優れ、写真やイラストをキレイに見せることができる
  • 表面に強い光沢があり、見る人に派手な印象を与える
  • 小さな文字などは見づらく、筆記性はない

マットコート紙

  • フルカラー印刷の発色に優れ、写真やイラストをキレイに見せることができる
  • 表面の光沢はおさえめで、見る人に上品かつ落ち着いた印象を与える
  • 光沢が弱いので小さな文字などが読みやすく、筆記性がある

…といったところになります。

 

どちらも「フルカラー印刷の発色に優れ、写真やイラストをキレイに見せることができる」という点で共通しているため、そういった印刷物をつくるのであれば、どちらを選んでも大きな間違いはないと言えます。

 

最近はパンフレットや会社案内の作成などにマットコート紙を使うことで、高級感を演出したいというニーズも増えてきましたが、それとて絶対のものではなく、印刷物の雰囲気や個人の好みによっては逆にコート紙を使用した方がしっくりくることもあります。

 

コート紙とマットコート紙、どちらを選んで良いかお悩みの方は、一度現物を手にとってその質感や光沢感を実際に確認してみると良いでしょう。

 

業務ペーパーでは一枚からの少部数販売や、サンプル紙の無料提供といったサービスも行っております。
さまざまなグレードのコート紙、マットコート紙を揃え、お客様のご要望に幅広くお応えしておりますので、印刷用紙のご入用の際には是非、弊社にお問い合わせください。

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