投稿日:2022.04.05 / 最終更新日:2022.07.05

四六判とB6判、違いは何?

本を作る上で迷うことと言えばサイズではないでしょうか?

以前に、「出版物によく使われる判型(サイズ)をおさらい」というコラムの中で、たくさんのサイズがあることをご紹介させていただきました。その中でもサイズが似ていて混乱してしまうサイズがあります。その代表が「四六判」と「B6判」と言えます。その「四六判」と「B6判」何が違うのか学んでいきましょう。

 

四六判とは

四六判

一般的に言われているは「128mm×188mm」です。「127mm×188mm」と「130mm×188mm」も四六判として浸透していますが、どのサイズがメインなのかは意見が分かれるところで、各出版社様のスタンスによって変わるのが現実のようです。なぜ「129mm×188mm」は四六判にならないのかという話には触れないでくださいね。ただ、「129mm×188mm」の本はないのかと言われれば存在するし、作ることも可能です。

 

B6判とは

B6判

B6判は「128mm×188mm」JIS規格によって定められたサイズです。

A判用紙と同じように、長方形が美しく見えるサイズで縦横比は1:√2です。

 

四六判とB6判、どちらがスタンダード?

正直なところどちらもスタンダードです。ともに十分に浸透しています。ただ、歴史的には四六判のほうが古いです。

古い話ではありますが、日本で四六判の使用を禁止されていた時期があったようです。それの代用としてB6判が使われるようになったようです。(もしかしたら実際のところはちょっと違うかもしれません。あしからずご了承ください)

 

四六判とB6判、どちらが作りやすい?

印刷の性質上、A4やB5、B6サイズに印刷するためには、1ページ1ページ、1枚1枚印刷しているわけではなく、1枚の紙に数ページ分をつけて印刷しています。チラシなどの1枚もの印刷物でも、1枚の紙に同じものを何個かつけて印刷しています。それを可能にするために、実際のサイズよりもちょっと大きめのサイズの紙を使います。それを原紙と言います。

一般的にはA判の印刷物には、A判の原紙、または菊判(A判よりもやや大きい)の原紙を、B判の印刷物にはB判の原紙、または四六判(B判よりもやや大きい)の原紙を使って印刷します。印刷機の性質上、紙の端まで印刷できないのと、印刷する上でトンボ(仕上りの目印)を入れる関係で、どうしても大きめの用紙を使って印刷します。

ただ、その原資というのはあくまでJIS規格の寸法を印刷する上で都合がいいものであって、それ以外の寸法にとっては、それほど収まりが良くなかったりします。

そういう意味では、B6判のほうが作りやすいと言えるかもしれません。

 

結局、四六判とB6判、どちらがおすすめ?

どちらがいいかと聞かれれば、「どっちも」と私なら答えるでしょう。ただ、あくまで個人的には、四六判ならではの「B6判よりも天地が6mm長い」というのは、本を並べた時のインパクトと言いますか、目に飛び込んでくる可能性と言いますか、そういうものは高いのではないかと思っています。「少しだけ突き出てる」というのは注目してもらいやすくなるのではというのが私の意見です。

やはり「ちょっとだけ何かが違う」というのは魅力的です。本に限らずとも。

 

まとめ

B6判はJIS規格で定められたサイズ。しかし四六判の方が歴史は古い。B6判のほうが原紙の収まりはいい。

どちらのサイズを選べばいいかという質問には、B6判よりも天地が6mm長い四六判、インパクト的な観点から魅力的ではないか。

主観も多くふくんでおりますが、まとめとしては、こういう結論でいかがでしょうか?

ただ、本・書籍にはその他のサイズもふんだんに存在するし、枠の中に収める必要も全くないのです。

イメージを膨らませて、いろんなサイズを検討してみてはいかがでしょうか?

 


どんなサイズにしようか迷っていらっしゃるようでしたら、ぜひご相談ください。色々なご提案をさせていただきます。お気軽に「らく楽自費出版工房」にお問い合わせください。らく楽自費出版工房は、装丁デザイン代・本文レイアウト代・Amazon販売手数料、コミコミ価格でご提供しています。

 

 

 


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