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【必見】文字量と文字のサイズの密なる関係

本はご存じの通り、たくさんの文字が連なっているものです。
その文字の量と、大きさによって、一枚の紙に入る量と、実際に必要な紙の枚数が変わってきます。
それだけではなくて、その文字の大きさなどによって、読みやすくもなり、読みにくくもなるという、本を作る上で、避けて通れないことです。
いいバランスで本を作るために、簡単に文字量と文字サイズの関係性をご紹介します。

 「いい感じ」の文字のサイズは?

いろんな本を読んでいると、いろんな文字のサイズに出会います。大きい文字・小さい文字…どれがいいかは人それぞれではありますが、大きく変わることはないかと思います。
実際に見ながら確認してみましょう。

Wordなどで一般的なサイズの単位「ポイント」を使用します。
ご覧のモニターや端末によって、見え方が変わる可能性があります。予めご了承ください。

5ポイント

5ポイント

かなり読みづらいですね。しかも、複雑な漢字が読みづらいです。

6ポイント

6ポイント

まだ読みづらいですね。

7ポイント

7ポイント

ちょっと読みやすくなってきましたが、もう少し大きくしたいですね。

8ポイント

8ポイント

ちょっと読みやすくなってきましたが、もう少し大きくしたいですね。

9ポイント

9ポイント

かなりいい感じなってきましたね。読みやすいです。

10ポイント

10ポイント

いいですね。しっくりきます。

11ポイント

11ポイント

ちょっと大きいですかね。でも違和感は特にないかと思います。

12ポイント

12ポイント

紙のサイズが大きければいいですが、紙のサイズが小さいと窮屈かもしれませんね。

13ポイント

13ポイント

大きいですね。見出しに使うにはちょうどいいかと思いますけど。

14ポイント

14ポイント

大きすぎます。見出しやキャッチコピーなどでしか使えない。

こうして見てみると、おおよその雰囲気は確認できるかと思います。
個人的な感想で言うと、読みやすさでいうと、8ポイントから10ポイントあたりが、ちょうどいいバランスなのかと思います。

文字サイズサンプル

 行間って重要ですよ

次は、行間を見てみましょう。
行間に広さによって、1枚の紙に入る行数が変わってきます。
ページ数を減らす意味でも、行間は詰め気味にしたくなりますが、本当にそれでいいのでしょか?
実際に見ながら確認しましょう。

ご覧のモニターや端末によって、見え方が変わる可能性があります。予めご了承ください。

標準的な行間
9ポイントの文字サイズを使用

標準的な行間

標準的な行間なので、読みやすいですが、ルビ(フリガナ)を入れることを考えると、もう少し広くしたいような気もします。

少し詰まり気味
9ポイントの文字サイズを使用

少し詰まり気味

気持ち狭いような気もしますが、それほど違和感がように感じます。

かなり詰まり気味
9ポイントの文字サイズを使用

かなり詰まり気味

窮屈な感じがします。ちょっとイヤですね。

少し広め
9ポイントの文字サイズを使用

少し広め

ルビも入れやすくて、ちょうど読みやすいバランスになってますね。

かなり広め
9ポイントの文字サイズを使用

かなり広め

ここまで広いと、ちょっと違和感があるような気がしますね。もう少し詰まっている方がしっくりくるかもしれません。

このように、1ページあたりの行数を増やすために、行間を縮めるのは、あまりおすすめはしません。
広い行間に関しては、その方が読みやすいという方がいらっしゃるかと思いますので、選択肢に加えるのは間違いではないかと思います。

行間サンプル

 1行あたりの適切な文字数は?

次は、1行あたりの適切な文字数を見てみましょう。
紙のサイズによって変わってはきますが、やはり「適度な量」があります。
その適切な量を確認してみましょう。

ご覧のモニターや端末によって、見え方が変わる可能性があります。予めご了承ください。

1行40字
9ポイントの文字サイズを使用

1行40字
 

一般的にもこれくらいの量の本が多いので、なじみやすい文字量ですね。

 

1行30字
9ポイントの文字サイズを使用

1行30字
 

気持ち少ないような気がしますが、読みやすくていいですよね。

 

1行50字
9ポイントの文字サイズを使用

1行50字
 

一般的にもこれくらいの量の本が多いので、なじみやすい文字量ですね。

 

1行45字
9ポイントの文字サイズを使用

1行45字
 

気持ち少ないような気がしますが、読みやすくていいですよね。

 

このように、1行あたりの文字数も、読みやすさに影響を与えます。
これを見ると、40字~45字の間で収まるくらいが「いい塩梅」なのかもしれません。
ただ、紙のサイズにもよるので、紙のサイズが小さい場合は、30字くらいまで減らすのも、検討の余地はあるかと思います。

行間サンプル

 上手に使えばインパクト大!「ドロップキャップ」

ちょっと特殊なレイアウト法として、「ドロップキャップ」というのがあります。
段落の先頭だけ大きくする方法です。
上手に使えばインパクトのある方法です。
そのドロップキャップを有効に使う方法をご紹介します。

ドロップキャップ例

具体的に、ドロップキャップはどういうものか見てみましょう。

ドロップキャップ例

こういうこともちょっと取り入れてみると、一風変わった本に仕上げるかもしれません。
ご依頼時に、ご要望頂ければ、こういうことも取り入れますので、ぜひご相談ください。

 紙面に躍動感を!「ジャンプ率を高くする」

ジャンプ率とは、文字の並びに対しての、サイズの比率のことをいいます。
サイズの差が大きい場合は「ジャンプ率が高い(大きい)」と言い、サイズの差が小さい場合は「ジャンプ率が低い(小さい)」と言います。具体的に見ていきましょう。

見出しと本文の関係が一番わかりやすい

広告類などは別にして、ジャンプ率を知る上で一番わかりやすいのは、「見出しと本文の関係性」です。
見出しと本文は一般的には大きさに差があります。

ジャンプ率 1例目

1行の中でジャンプ率を高くする方法もある

見出しと本文の関係以外にも、1行の中でジャンプ率を高くすることで、ダイナミックに魅せる方法もあります。セリフなどには有効です。

ジャンプ率 2例目

こういうことも使いながら、インパクトのある一冊を作ってみるのも面白いかもしれません。
ご依頼時に、ご要望頂ければ、こういうことも取り入れますので、ぜひご相談ください。

らく楽自費出版工房では、ご依頼の本サイズやページを考慮して、いいバランスでレイアウトしていきますので、安心してお任せください。

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