【Word】検索と置換⑦ワイルドカードの記号と使い方
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目次
Wordのワイルドカードとは?
ワイルドカードとは、Wordの検索や置換で特定の文字列や部分的な文字列、共通した条件の文字列を探すときに使う記号です。
単純な文字列だけでなく、複雑なパターンにマッチする文字列も検索できます。
【Word】検索と置換⑥ワイルドカードで検索して置き換えるでは、ワイルドカード「 ? 」を例に検索と置換の基本的な手順を紹介しました。
Wordには他にもさまざまなワイルドカードの記号があり、文字列の検索条件を細かく指定できます。
この記事では谷崎潤一郎『細雪』冒頭の一節を例文に、名前部分の文字列を検索しながら主なワイルドカードの記号「 ? 」「 ! 」「 [ ] 」「 > 」「 < 」の使い方を紹介します。
『細雪』に登場する女性の登場人物の名前は主に「◯子」という形になっています。これを検索する文字列の条件して、ワイルドカードで指定・検索してみましょう。
ワイルドカードの記号は「半角」で入力する
ワイルドカードの記号「 ? 」「 ! 」「 [ ] 」「 > 」「 < 」などは、検索条件を指定するダイアログボックでは半角で入力します。検索する文字列は、半角でも全角でも検索対象にできます。
ワイルドカード ? 任意の1文字を入れて検索する
ワイルドカード ? の入力例
bat, bet, bかt を検索する場合 b ? t と入力する |
ワイルドカード「 ? 」は1文字を表すワイルドカードの記号です。
今回は名前の「〇子」と2文字の文字列を検索したいので、「?」で任意の1文字を指定します。任意の0文字以上の文字を検索したい場合は「 * 」を使います。
? 子 で検索した結果
上の文章では「◯子」という名前の文字列がヒットしますが、もし文中の「機嫌が悪い(上図の下線部分)」が「調子が悪い」だった場合、「調子」も「◯子」なので検索する文字列の対象になってしまいます。

「調子」も「◯子」なので検索する文字列の対象になる
こういう場合は、ワイルドカード[ ! ]が役に立ちます。
ワイルドカード [ ! ] 括弧内の文字列を除外して検索する
ワイルドカード [ ! ] の入力例
abcを除外した文字列 を検索する場合 [!abc] と入力する |
[ ! ]の括弧の中で指定した文字を検索対象から除外して、任意の1文字を検索します。
ここでは「調子」という語句を検索対象から除外します。! は除外する文字の先頭に入力します。
[!調]子 で検索した結果
「調子」が検索結果から除外されました。
ただし、[!調]子 のワイルドカードでは「調子」という単語しか除外されません。
引用した文章だけではなく、『細雪』には「息子」「椅子」などたくさんの「◯子」が登場します。しかし、これらを全て追加するのは除外項目がとても多く、入力が大変です。
また、「留守番をする児」が「留守番をする子」だった場合には「る子」も検索され、除外すべき文字の予測がつきません。
こんなときは、検索対象から除外する文字を指定するのではなく、検索対象となる文字を指定するワイルドカード [ ] を使います。
ワイルドカード [ ] 括弧内の指定文字から1文字を入れて検索する
ワイルドカード [ ] の入力例
bat, cat, datにマッチする文字列 を検索する場合 [bcd]at と入力する |
[ ]は角括弧をセットで使用するワイルドカードです。[ ]内で指定した文字のうち1文字を検索します。
例文の中にある四姉妹と次女の娘の名前(1文字目の文字)を[ ]の中に指定します。
[悦鶴幸雪妙]子 で検索した結果
[ ]内で指定した文字を含む「◯子」という名前のみが検索され、「調子」は検索されていません。
ただし、登場人物の名前を指定するだけでは、あだ名(呼び名)の文字列(下図の下線部分)が検索できません。
人名だけれども「◯子」とは異なる条件のあだ名を検索するには、「 > 」「 < 」といったワイルドカードが適しています。
ワイルドカード > 文字列の末尾を指定して検索
ワイルドカード > の入力例
末尾がatの文字列 bat, bat, beat, repeat を検索する場合 at> と入力する |
> は文字列の終わりの文字を指定して検索するワイルドカードです。
末尾の文字列を指定して「ちゃん」で終わる語句を検索します。
ちゃん> で検索した結果
電子辞書にある「後方検索」と同じ機能だといっていいでしょう。
もちろん「前方検索」と似たワイルドカード「 < 」もあります。
ワイルドカード < 文字列の先頭を指定して検索
ワイルドカード < の入力例
先頭がcaの文字列 cat, catalog, canada を検索する場合 <ca と入力する |
< は文字列の始まりの文字を指定して検索するワイルドカードです。
検索する文字を指定するワイルドカード[ ]、1文字を表すワイルドカード「 ? 」と組み合わせて、「中」または「雪」で始まる2文字の文字列を指定します。
<[中雪]? で検索した結果
実際は、文字列の指定 [ ] と文字列の終わりを指定する > の2段階で検索し、それぞれ同じ文字列で置き換える必要があるでしょう。
このようにワイルドカードを使うと、検索条件を細かく指定することが可能になります。
ただし、ワイルドカードの組み合わせには制限があります。
or、andといった論理演算子のような機能がないので、その都度、最適な方法を考えながら活用しましょう。
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