表紙用紙「色上質紙」、本文用紙「上質紙」の組み合わせは教材やテキスト、議事録、資料集などで幅広く選ばれる鉄板の仕様となっています。

 

色上質紙の「最厚口」「特厚口」のどちらが厚いのか分かりにくい問題について色上質紙の厚さ｜最厚口と特厚口はどっちが厚い？【用紙比較】で紹介していますが、では本文に上質紙を使うときは一体どちらの厚みが適しているのでしょうか？

 

まずは、それぞれどのような厚さがあるかをイシダ印刷の冊子印刷のお見積もり＆ご注文で見ていきましょう。

本文用紙と表紙用紙の厚さを選ぶコツ

イシダ印刷の冊子印刷では、本文用紙に選択できる上質紙の厚みは70K、90K、110Kがあります。

 

一方、表紙用紙の色上質紙は特厚口、最厚口の2種類の厚さからお選びいただけます。

取り扱い用紙一覧（特徴と厚さ：mm）

 

基本的には、まず本文用紙に使う厚さを決め、次に表紙用紙の厚さを考えます。

 

表紙用紙には、本文用紙の厚さよりも30Kほど厚い用紙を選択すると、指のひっかかりが良く、ページをめくるときにストレスを感じません。

 

表紙用紙が厚すぎると紙が固いため手が痛くなりますし、表紙と本文の紙厚が同じくらいだと手に持ったときに読みにくくなりますので注意しましょう。

 

上質紙（K）と色上質紙（特厚口、最厚口）の厚さを比較する

上質紙の厚み表記「K（キロ）」と、色上質紙の厚み表記「特厚口」「最厚口」が異なるため、このままでは比較できません。

 

そこで、色上質紙の厚みをK（キロ）で表記するとおおよそ以下のようになります。

• 厚口　　78K
• 特厚口　107K
• 最厚口　132K

 

これを上質紙と比較できるように厚さ順でざっくりと並べたものが以下の図です。色上質紙の厚さが、上質紙のどの厚さと近いのか、または遠いのかについて分かります。

 

 

用紙選択の際は、本文用紙（上質紙）の厚さに対し、表紙用紙（色上質紙）を表記の大きい方へ選べばいいでしょう。

 

厚みが近い「（本文）上質紙70K／（表紙）色上質紙厚口」や「（本文）上質紙110K／（表紙）色上質紙特厚口」「（本文）上質紙135K／（表紙）色上質紙最厚口」の組み合わせはあまりおすすめできません。

 

 

また、厚みが離れた「（本文）上質紙70K／（表紙）色上質紙最厚口」の組み合わせは、表紙用紙に「最厚口」を特に用いる必要がなければ、「特厚口」にして費用を抑えた方がいいでしょう。より使用に適した冊子に仕上がります。

 

 

上質紙110Kや135Kのような厚い紙を本文に使用することはほとんどありません。本文用紙には上質紙70Kと90Kのいずれかを選択することになるでしょう。

 

本文が上質紙、表紙が色上質紙の最適な厚さの組み合わせは？

以上から、バランスの良い上質紙と色上質紙の組み合わせは次の2通りになります。

 

おすすめの組み合わせ①

【本文用紙】上質紙70K
【表紙用紙】色上質紙 特厚口

 

おすすめの組み合わせ②

【本文用紙】上質紙90K
【表紙用紙】色上質紙 最厚口

 

今回は無線綴じで考えていますが、中綴じの場合は厚みを近くするか、本文と表紙に同じ用紙を使用すると読みやすい冊子になります。

 

冊子に印刷製本は、本文用紙と表紙用紙の厚さのバランスも大切な要素のひとつです。

上質紙や色上質紙の他にも、用紙の最適な厚さの組み合わせを知りたい方は、スタッフまでお気軽にお問い合わせください。

 

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