グラデーションのバンディング対策とは?印刷やPDFで段差が出る原因と防ぎ方
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
グラデーションを使ったデザインで、「なめらかなはずなのに、縞模様のような段差が出てしまった」という経験はありませんか?
この現象はバンディング(またはトーンジャンプ)と呼ばれ、画面表示だけでなく、印刷やPDF書き出しの際にも発生することがあります。
そこで、デザインの仕上がりを左右する「グラデーションの品質管理」について解説します。

目次
グラデーションのバンディングとは
バンディングとは、本来なめらかに変化するはずのグラデーションが、色の段差(縞模様)として見えてしまう現象のことです。
特に空や背景、ドロップシャドウ(影)の表現など、広い面積で緩やかなグラデーションを使った場合に起こりやすく、印刷物では「データの粗さ」として目立ってしまい、品質が低く見える原因になります。
バンディングが起きる主な原因
なぜ、なめらかに作ったはずのデータに段差が生まれるのでしょうか。主な要因は以下の3つです。
1. 色の情報量が足りない(階調不足)
最も多い原因です。一般的な画像(8bit)は、RGBそれぞれ256段階の組み合わせで色を表現しています。 グラデーションの距離が長い場合や、色の変化が少ない場合、この「256段階」では変化を表現しきれず、階段状のズレが目視できるようになってしまいます。
2. RGBからCMYKへの変換
モニター(RGB)では滑らかに見えていても、印刷用(CMYK)に変換した際に色域が狭まり、似たような色がまとめられてしまうことで段差が発生します。
3. PDF書き出しや透明効果の処理
PDFを作成する際、データの圧縮や「透明効果の分割統合」が行われます。この時に設定された解像度が低かったり、色が再計算されたりすることで、意図せず画質が劣化し、バンディングとして現れることがあります。
印刷でバンディングが目立ちやすいケース
画面上では気にならなくても、印刷すると顕著に現れるケースがあります。特に以下の条件では注意が必要です。
- 単色(同系色)の濃淡グラデーション
- 薄いグレーや淡い色の背景
- 大きなベタ面に近い、広範囲のグラデーション
中でもグレー系のグラデーションは、CMYKの網点の掛け合わせが複雑になるため、わずかな数値差でも段差として見えやすい傾向にあります。
グラデーションのバンディング対策【データ作成編】
制作段階でできる対策には、以下のような方法があります。
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Photoshopの場合:16bitモードを活用する
画像調整をする場合は、可能であれば「16bit/チャンネル」モードで作業を行います。 8bit(256段階)に対し、16bitは65,536段階もの情報量を持つため、非常になめらかな階調を維持できます。最終的に印刷用に8bitへ変換する際も、劣化を最小限に抑えられます。
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Illustratorの場合:中間色を増やす
Illustratorで作成する場合は、極端にシンプルな「2点(始点と終点だけ)」のグラデーションを避けます。 中間に分岐点を増やしたり、わずかに色味を変えた複数ポイントのグラデーションを設定することで、計算上の段差を緩和させることが効果的です。
PDF書き出し時に注意すべきポイント
せっかくきれいにデータを作っても、最後の出力設定で劣化しては意味がありません。
透明効果の分割統合設定 ドロップシャドウや透明度を使ったオブジェクトがある場合、PDF書き出し時に「高解像度」の設定になっているか確認します。解像度が低いと、影の部分に段差が生まれます。
カラープロファイルの扱い 不要な色変換が行われないよう、推奨されるICCプロファイルの設定を確認しましょう。
まとめ
グラデーションをきれいに見せるためには、データ作成の初期段階から「色数(ビット数)」や「変換方法」を意識し、PDF書き出しまで含めて設計することが大切です。
「なめらかに見える仕組み」を理解して対策することで、ワンランク上の美しい印刷物に仕上がります。
色の見え方でお悩みなら…
“モニターキャリブレーションの必要性とは?「画面と印刷が違う」原因を減らすために”をご参考ください。
デザイン、データ、印刷設定。これらをバランスよく整えて、トラブルのない制作を目指しましょう。
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