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成り立ちと読みやすさ【縦書きと横書き その1】

縦書きと横書き
言語には読み方の「向き」があります。
 

英語やフランス語などの欧州の言語は左から_右の横書き行送りは上から下です。
アラビア語は右から左の横書きです。これらの法則は逆になったり、縦書きになることはまずありません。スペルの順番が変わると全く違う言葉になってしまいます。
 

中国語はもともと日本語と同じ縦書きの言葉でしたが、従来の漢字を簡略化した簡体字が導入された頃から横書きが導入され、今はほとんどの文書が横書きです。
日本語も縦書きの言語でしたが、外来語を併用するようになってから横書きが普及し、いまではどちらもよく使われて、縦横混在しています。
縦書きだと上から下で、行送りは右から左で、横書きの場合は左から右で、行送りは上から下です。

縦横混在の日本語

世界中のほとんどの言語が一つの向きを採用しているのに対して、日本語はかなり自由に色々な文字組を使っています。
 

ビジネス文書や説明書、資料集、カタログ、教科書などはほとんど横書きですが、小説や新聞は依然縦書きが主流です。

英語が多用され、あまり日本的なイメージがないファッション誌やカルチャー誌も基本は縦書きです。メインの長文コラムは縦書きですが、タイトルは横書き、あるいは斜めだったり、カメラマンやモデルの名前、着用ブランドの情報などは横書き_になっていたりして、一つのレイアウトに縦横ななめが混在しています。

それでも違和感なく読めてしまうのは、普段から漢字、ひらがな、カタカナ、英語が混在した文章を読み慣れている日本人ならではといえるでしょう。

縦横どちらが読みやすい?

日本語は本来縦書きのために作られたものですが、いまや縦でも横でも読みやすさにはあまり変わりがありません。
インターネットのウェブサイトは基本的に横書きなので、ネットを頻繁に閲覧していると、圧倒的に縦書きよりも横書きに親しむでしょう。
 

伝統的な毛筆をイメージさせる楷書体や教科書体、明朝体などは縦で読んだ方が美しく、長文も読みやすく、小説や文芸誌、新聞は明朝体の縦書きです。しかし縦組みはアラビア文字や英文などの「横向き」にしか対応していない外国語が入った場合に大変読みにくくなるので、英語や数字が多く用いられるビジネス文書や論文は横書きが基本です。
 

・横書きのもの
資料集、カタログ、論文集、教科書や参考書(国語を除く)

・縦書きのもの
小説・エッセイなどの文芸書、評論や史学などの学術書、新聞、雑誌、マンガ
 

教科書や説明書、会社案内などの資料はほとんど横書きですが、書店に並んでいる単行本は小説から評論、エッセイまでほとんど縦書きなので、縦書きも横書きも同じくらい使われていると言えます。

次の記事 文字組みのポイント【縦書きと横書き その2】


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