Wordの［検索と置換］は書式設定も置き換えることができる

Wordの［検索と置換］は特定の文字列を他の文字列に置き換えることができます。

この［検索と置換］は、文字列以外も置き換えることができるのをご存知でしょうか。この記事では書式設定を置き換える方法を紹介します。

 

例文に谷崎潤一郎『細雪』（中公文庫）を使用します。中公文庫版は『細雪』を全1巻で楽しみたい方におすすめです。

 

上の文章の引用元を示した部分「谷崎潤一郎『細雪』」の書式をまとめて置き換えてみましょう。

書式を置き換える文字列　：　谷崎潤一郎『細雪』 置き換えた後の書式　　　：　「斜体」「サイズ：9」「色：グレー」

 

Wordで特定の文字列の書式をまとめて置き換えるには「高度な検索と置換」を行います。

 

手順① 「高度な検索と置換」を開く（Windows、mac）

Windows

【ホーム】→〈編集〉→［検索］→［高度な検索…］を選択します。

 

 

［検索と置換］のダイアログボックスが表示されます。［検索オプション］の「あいまい検索」がオンになっていたらチェックを外しておきましょう。

 

Mac

メニューの【編集】より［検索］→［高度な検索と置換…］を選択します。

 

［検索と置換］のサイドバーを表示している場合は、歯車マークのプルダウンから［高度な検索と置換］を選択しましょう。

 

［検索と置換］のダイアログボックスが表示されたら「あいまい検索」のチェックを外してください。

 

下記からはWindowsの画面で手順を説明しますが、Macでも同様の手順で書式を置き換えることができます。

 

［検索と置換］ダイアログボックスの使い方

［検索と置換］のダイアログボックスはすこし分かりにくいので、使い方を確認しておきましょう。

 

①
検索のみを行う場合は【検索】タブ、検索と置換を行う場合は【置換】タブを開きます。

ここでは【置換】タブを開きます。

 

②
〈検索する文字列〉にカーソルを置くと、左下部に〈検索〉と表示されます。

〈検索〉の下にある【書式】プルダウンメニューから変更したい書式（検索する書式）を指定します。

 

③
〈置換後の文字列〉にカーソルを置くと、左下部の項目が〈置換〉に変わります。

〈置換〉の下にある【書式】プルダウンメニューから設定したい書式（置き換える書式）を指定します。

 

それでは実際にやってみましょう。

 

手順② 書式を検索、指定する

①
［高度な検索…］を選択し、［検索と置換］のダイアログボックスを開きます。

 

②
〈検索〉の【書式】プルダウンメニューより「フォント」を選択します。

 

③
［検索する文字］のポップアップが開きます。元となる文書内（例文の『細雪』）にある、置き換えたい書式を指定します。

 

フォント　：　本文のフォント−日本語 スタイル　：　標準 サイズ　：　10.5

 

④
〈検索する文字列〉に、「谷崎潤一郎『細雪』」と入力します。

〈書式〉には、③で指定した書式が表示されています。

 

手順③ 置き換える書式を設定する

①
［高度な検索…］を選択し、［検索と置換］のダイアログボックスを開きます。

 

②
〈検索〉の【書式】プルダウンメニューより「フォント」を選択します。

 

③
［置換後の文字］のポップアップが開きますので、ここでは次の項目を指定します。

 

フォント　：　本文のフォント−日本語 スタイル　：　斜体 サイズ　：　9 フォントの色　：　グレー

 

 

④
〈置換後の文字列〉に「谷崎潤一郎『細雪』」と入力します。

〈書式〉には指定した置き換えた後の書式が設定されています。

 

手順④ 書式の置き換え

「すべて置換」をクリックすると、まとめて置換されます。

 

指定した文字列すべてが「スタイル：斜体」「サイズ：9」「フォントの色：グレー」の書式の置き換えられました。

 

文字列のみの置き換えもできる

今回は「文字列と書式」をセットで検索し、一括で書式を置き換えましたが、ベタ打ちのように書式がすべて同じであれば、「文字列のみ」で検索して書式を置き換えることも可能です。

 

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