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リッチブラックの設定目安とは?印刷で失敗しないための基本と注意点

本年度の卒業アルバムのご依頼について、予定する冊数を超えましたので停止しています。
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黒はK100%の一色だけだと思われがちですが、実は「リッチブラック」と呼ばれる、複雑な設定の黒があります。この記事では、リッチブラックとは何か、なぜ必要なのか、そして実務でよく使われる設定目安までを分かりやすく解説します。

リッチブラックとは何か

リッチブラックとは、K(黒)100%だけで作る黒ではなく、CMYの色を少量加えて、より深みのある黒に見せる表現方法です。通常のK100%は、文字や細い線には適していますが、ベタ面や背景として使うと、ややグレーっぽく見えることがあります。

そのため、面積の大きい黒ベタや背景では、リッチブラックを使うことで、見た目に締まりのある黒を表現できます。

なぜリッチブラックが必要なのか

印刷では、インクの性質や紙の白さの影響により、K100%の黒が想像よりも薄く感じられることがあります。特にチラシや冊子の表紙など、黒ベタが広いデザインでは、その差が目立ちやすくなります。

リッチブラックは、複数のインクを重ねることで発色を補い、 「沈んだ黒」「重たい黒」を表現できるため、デザインの印象を大きく左右します。

リッチブラックの基本的な設定目安

リッチブラックに正解は一つではありませんが、印刷現場でよく使われる目安があります。

一般的なオフセット印刷では、
 C30% M30% Y30% K100%
このような配分が、バランスの良いリッチブラックとしてよく使われます。

文字が多いデザインやズレが気になる場合は、
 C20% M20% Y20% K100%
 のようにCMYを控えめにすることもあります。

反対に、インパクトを重視した表紙や背景では、CMYをやや多めにするケースもありますが、総インキ量が多くなりすぎると、乾きにくさや汚れの原因になるため注意が必要です。

リッチブラック

Illustrator上で、デフォルトの設定でリッチブラックに変更しても見た目は変わりません。環境設定で「すべてのブラックを正確に表示」にすると、リッチブラックとK100の濃度が微妙に変わって見えるようになります。

リッチブラック2

文字には基本的にリッチブラックは使わない

リッチブラックは万能ではありません。
細い文字や小さな文字には、K100%を使うのが基本です。
CMYが混ざると、わずかな印刷ズレでもフチが見えてしまうことがあります。

また、会社ロゴや指定色がある場合は、勝手にリッチブラックに変更せず、ブランドルールを優先することが大切です。

まとめ:リッチブラックは「使いどころ」と「設定目安」が重要

リッチブラックは、黒をより美しく見せるための印刷表現のひとつです。
ただし、使い方を間違えると、ズレや汚れなどのトラブルにつながることもあります。

広い面積の黒にはリッチブラック、文字や細かい要素にはK100%、
この使い分けを意識し、適切な設定目安を守ることで、印刷品質は大きく向上します。

 


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