オンデマンド印刷とは、高精細のレーザー印刷です。オフセット印刷のように版を作る工程がなく、デジタルデータから1部でもすぐに印刷できるため、コピー機のように手軽に利用できます。
個人、法人かかわらず、100部未満の書籍印刷では定番になっています。

オンデマンド印刷のクオリティ

オンデマンド印刷は、CMYKの4色のトナーを熱で圧着する印刷方法です。

つまり一般的なコピー機と同じような仕組みです。

さらに詳しくはこちらもご覧ください。

オンデマンド印刷徹底解説

しかし解像度や色の再現度はオフセット印刷同等のクオリティなので、印刷物を見ただけではオフセット印刷との見分けはつきません。
オンデマンド印刷は必ずしもオフセット印刷に比べて品質が劣るわけではなく、色や写真によってはオンデマンド印刷の方を好む方もいます。

オンデマンド印刷で作る書籍の価格

自伝や論文集、講習会や塾のテキストなど、限られた人数に配る書籍の場合、何百部も必要ありません。オフセット印刷は概ね100部を超えないと1冊あたりのコストが高額になってしまうので、小ロットの印刷にはオンデマンド印刷が適しています。

例えば、A4サイズ100Pモノクロ印刷の冊子の場合、10冊で9000円台です。1冊あたり900円で作れるということです。コピー機で自作するより安いです。

 

自伝の場合

自伝は本文用紙を文芸書らしい「書籍用紙」にして、雰囲気よく仕上げましょう。

参考仕様と価格例

• B6 タテ　200P 無線綴じ
• 本文　書籍用紙72.5K モノクロ
• 表紙　マットコート160K　カラー

 

論文集の場合

論文集は本文は上質紙、表紙は色上質紙が定番です。安価で読みやすく、扱いやすいポピュラーな仕様です。
表紙にカラーのイラストや写真を印刷したい場合はコート紙かマットコート紙を用いるといいでしょう。

参考仕様や価格表

• A4 タテ　100P 無線綴じ
• 本文　上質70K モノクロ
• 表紙　色上質紙最厚口　モノクロ

 

テキストの場合

講習会のテキストは、図解の視認性を上げるためにカラーで作られることも多いでしょう。カラー印刷が綺麗にできるのはコート紙ですが、コート紙はつるつるしていて鉛筆や水性ペンの書き込みがしにくいので、テキストには向いていません。
鉛筆や水性ペンで書き込みしやすいのは、ノートやコピー用紙などと同じ素材の上質紙です。
コート紙に比べると彩度や濃度は落ちますが、図解を綺麗に見せるには十分な品質です。

参考仕様や価格表

• A4 タテ　32P 中綴じ
• 本文　上質70K カラー
• 表紙　上質90K カラー

 

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