Illustratorでのトンボの付け方|印刷に欠かせない設定方法を解説
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
印刷データを入稿する際に欠かせないのが「トンボ(トリムマーク)」です。
トンボは仕上がりサイズを示す目印であり、印刷会社が断裁を正確に行うためのガイドラインになります。もしトンボがないと、仕上がり位置が分からず裁断にずれが生じる可能性があるため、入稿データには必ず付けておく必要があります。
ここではIllustratorでのトンボの付け方を、いくつかの方法で紹介します。
トンボを付ける基本的な方法(オブジェクトメニューから)
- 仕上がりサイズの長方形を「線なし・塗りなし」で作成(例:A4なら210×297mm)。
- その長方形を選択した状態で、
「オブジェクト」>「トリムマークを作成」 をクリック。 - すると、選択した長方形の外側にトンボが自動的に作成されます。
- 「アピアランスを分割」すると、透明の長方形が消えてトリムマークの線がオブジェクトになります。トリムマークの大きさや形状を変えたい場合に使用する昨日ですが、通常の印刷ではアピアランスを分割する必要はありません。
アートボードを活用する方法
Illustratorのアートボード自体を仕上がりサイズに設定しておくと、PDF書き出し時に自動でトンボを付与できます。
- アートボードツールで、仕上がりサイズに合わせたアートボードを設定。
- 書き出し時に「トンボを付ける」オプションをチェック。
- 印刷用PDFに仕上がりトンボが付いた状態で出力されます。
アートボードのサイズ=印刷サイズなのでデータが明快で、デザイン作業がしやすいです。
手動でカスタムトンボを作る
大きな印刷物や立体物など、特殊な断裁や大きめの塗り足しが必要なケースでは、トンボを自作します。その場合はガイドラインや直線ツールを使って、手動でトンボを「描いていく」ことになります。
- ガイドを仕上がりサイズに合わせて引く。
- 断裁位置を示すように、角に短い線を配置する。その際、印刷の際にトリムマークが接していると印刷にかぶる可能性があるので、必ず数ミリ間隔をとります。大きな印刷物の場合、数センチの塗りたしを確保してトンボを離すこともあります。
- 入稿先の指定に応じて線の太さや長さを調整。
この方法は、何メートルにも及ぶような大きな印刷物や、立体物にしか使用しません。冊子印刷は基本的に「オブジェクト」のトリムマークで十分です。
まとめ
- トンボは断裁の目印。
- Illustratorでは「オブジェクト」メニューから簡単に付けられる。
- PDF入稿ならアートボードと書き出しオプションを活用するのがおすすめ。
- 特殊加工時には手動でカスタムトンボを作成することもある。
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