Illustratorでカラーモードを変更する方法|RGBからCMYKへの変換時の注意点
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印刷用のデータを作成する際に欠かせないのがカラーモードの設定です。印刷所に入稿する場合はCMYKモードにするのが基本です。うっかりRGBでデータを作成してしまった時や、webデザインから流用する際にIllustratorでカラーモードを変更する方法と、RGB→CMYK変換時に注意すべきポイントを解説します。
カラーモードとは?
Illustratorでは、作業ファイルにRGB(光の三原色)とCMYK(印刷用のインクの4色)という2つのカラーモードがあります。
- RGB:画面表示用。Webやディスプレイ向けに最適。
- CMYK:印刷用。紙に色を再現する際に使われる。
カラーモードの変更方法
メニューバーから「ファイル」→「ドキュメントのカラーモード」を選択し、「CMYKカラー」を選択。これで、ファイル全体のカラーモードが切り替わります。
この際、注意すべきなのはリンク配置した画像などのカラー設定は変換されないということです。リンク配置の写真はPhotoshopなどで開いて個別にCMYKに変更する必要があります。
画像の変換方法については以下の記事も参照してください。
RGB→CMYK変換時の注意点
色がくすんだり印象が変わる
RGBの鮮やかなブルーやグリーンは、CMYKでは再現が難しいため、くすんだ色味になります。たとえば、RGBで明るい青(#00FFFF)は、CMYKではグリーンっぽくなったり、沈んだ水色になることもあります。
数値が細かくなる
RGBの0〜255の値は、CMYKでは0.1%単位の細かい掛け合わせになります。それでも印刷のクオリティには影響ありませんが、黒は注意が必要です。
RGBで「R:0 G:0 B:0」の黒は、CMYKでは「C:91 M:79 Y:62 K:97」などに変換され、K100%とは異なるリッチブラックになります。オーバープリント設定などと組み合わさると、思わぬ印刷トラブルになることがあるので、印刷ではK100%のブラックを明確に指定することが重要です。
色をスウォッチで管理しておくと便利
デザインの時に色をスウォッチで管理する癖をつけておくと、一括で色を変えたい時に便利です。
色を作ったら、上部メニューバーからスウォッチパネルを選択して表示し、右上の三本ラインのメニューをクリックして「新規スウォッチ」を選択して適当な名前をつけて保存します。すると、スウォッチパネルにオレンジ色の四角が追加され、オブジェクトを選択した状態でそのスウォッチをクリックすることで色をつけられるようになります。
スウォッチの数値は、スウォッチをダブルクリックするといつでも編集できるので、同じ色を使っている箇所の色を一括で変更することができます。
まとめ
Illustratorでのカラーモード変更は簡単ですが、RGB→CMYKの自動変換では色の再現に限界があるため、特に入稿前には目視と数値の両方で確認が必要です。特に黒はK100%の設定に戻すように意識しましょう。
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