印刷用のデータを作るときに必ず確認したいのが「印刷サイズ」。
Illustratorではアートボードの設定で仕上がりサイズやトンボ（裁ち落とし線）をきちんと整えることが大切です。設定は後から変更することも可能です。

アートボードを新規作成するときにサイズを設定する

Illustratorで新規ファイルを作る際に、まず印刷サイズを入力します。

1. 画面上部メニューバーから 「ファイル」→「新規」 を選択。あるいは、Illustratorを立ち上げると左上に「新規ファイル」のボタンが出現するので、そこをクリックします。
   
2. 「新規ドキュメント」ウィンドウが開きます。上部バーで「印刷」タブを選択すると、A4などのよくあるサイズが表示されるので、それを選んで縦横を選びます。「web」や「フィルムとビデオ」などを選択すると単位が「mm」ではなく「px」になってしまいますし、カラーモードもデフォルトでRGBに設定されてしまうので、必ず「印刷」から作成する様にしましょう。
3. 幅と高さを設定できたら、「裁ち落とし」の欄に3mmと入力します。
   

レイアウト中に印刷サイズを変更したいとき（アートボードの変更）

作業中に「やっぱりB5にしたい」「仕上がりサイズを変更したい」と思うこともあります。そんなときは アートボードツール を使います。

1. 左ツールバーから 「アートボードツール」 をクリック（資格の左上の線が二つついているアイコン）
   
2. プロパティパネルにサイズ入力欄が表示される
   
3. 幅・高さを仕上がりサイズに合わせて入力

印刷用データで注意すべきポイント

アートボードのサイズを正しく設定しても、印刷データとしては不十分な場合があります。

裁ち落とし（塗り足し）を必ずつける

印刷後に断裁されるため、背景や写真は仕上がりサイズより3mm外側まで広げておきましょう。せっかくアードボードで断ち落とし設定をしても、オブジェクトを広げなければ意味がありません。背景や飾り罫、写真など、紙の端まで配置されているものは全て広げておきましょう。

塗り足しとは？作り方や3mmのルール、失敗しないチェック方法

単位をmmにしておくと便利

デフォルトが「pt（ポイント）」になっている場合があります。必ず「mm」に変更すると分かりやすいです。

まとめ

Illustratorでの印刷サイズ設定は、

• 新規作成時に正しいサイズを入力
• 途中でもアートボードツールで変更可能
• 裁ち落としやトンボを忘れず設定が基本です。

正しいサイズ設定ができていれば、印刷会社に入稿する際も安心です。

トンボの意味、印刷データにトンボは必要？【入稿方法】

 

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