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印刷用インキは多種多様な用途に対応します

インクの多様性前回はインクの種類について解説しました。今回は特に印刷用インキ(筆記具などに使われるインクと違い、印刷用は「インキ」と表記されることが多い)についてお話しようと思います。

印刷用インキは主に顔料とワニス(ビヒクル)を主な原料として、それに補助的に添加物が加えられます。「ワニス」とは英語で「Varnish」と表現されますが、これは多くの方にとっても身近な「ニス」のことです。この透明な上塗り材は、日本語に訳される際、「バニッシュ」が「ワニス」と訛り、「ニス」となったと言われています。

ワニスは油脂類、天然樹脂、合成樹脂等を溶剤に溶かしたもの。素材に対してのインキを転移、密着させるなどの重要な役割を果たします。

印刷用インキには高粘度のジェル状のものから、低粘度の液状のものまであります。ドイツ出身のヨハネス・グーテンベルク(1398年頃 – 1468)が15世紀に活版印刷を開発したことに合わせ、筆記に使用される液体のインキとは異なり、印刷用に版に付着できる粘度の高いインキが開発されました。

環境に配慮した「大豆インキ」や香りがつけられるインキも

印刷にはさまざまな種類や様式があります。それぞれの印刷物に合わせたインキが必要です。印刷は凸版、凹版、平版、孔版に大別されますが、それに合わせたインキも「活版インキ(凸版)」、「平版インキ(平版)」、「スクリーンインキ(孔版)」と呼びます。

また用途によっても種類があり、主に新聞に使われる「新聞インキ」、段ボールやプラスチック包装材などに使われる「樹脂凸版インキ」、金属板や薬品の錠剤などに使われる「グラビアインキ」など目的別に多種多様存在します。

近頃では環境問題も叫ばれるようになり、その問題に配慮したインキも開発されています。例えば「低毒性溶剤使用インキ」「大豆インキ」などです。大豆油を使用した「大豆インキ」は現在では新聞の印刷にも多く使用されているようです。

またニーズも多様化しており、「香りを出すインキ」や、磁気を検出して文字を読みとることができる「磁性インキ」なども開発、使用されています。

さまざまなインクはあれど、なんといっても「正確」で「速い」ことがもっとも印刷業界に求められていることです。イシダ印刷ではお客さまのご要望にお応えするべく、日々正確で迅速な作業とインキをはじめ印刷にまつわるさまざまな研究に余念がありません。

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