カラープロファイルとは?印刷で色が変わる理由と正しい設定方法
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「画面で見た色と、印刷した色がぜんぜん違う!」 そんな経験はありませんか?
その原因の多くは「カラープロファイル」の違いによるものです。
写真やデザインデータには“色をどう再現するか”という情報が埋め込まれており、それを定義しているのがカラープロファイルです。この記事では、カラープロファイルとは何か、印刷における正しい扱い方をわかりやすく解説します。
カラープロファイルとは?
カラープロファイルとは、デバイスごとの「色の基準」を定めたルールブックのようなものです。モニター・プリンター・スキャナーなど、機器ごとに色の表現範囲(色域)が異なるため、同じ「赤」でも見え方が変わります。
この違いを補正し、どの機器でもできるだけ同じ色に見えるようにするための情報が、カラープロファイルです。
よく使われるカラープロファイルの種類
| 用途 | カラーモード | 主なプロファイル | 特徴 |
| Web・画面表示 | RGB | sRGB | Webや一般的なモニターで標準的に使われる色空間。明るく鮮やか。 |
| 写真・映像 | RGB | Adobe RGB | sRGBより広い色域を持ち、プロ向けカメラや映像制作で使用。 |
| 印刷 | CMYK | Japan Color 2001 Coated(推奨) | 日本の印刷業界標準。CMYK変換時に最も安定した色再現ができる。 |
RGBとCMYKの違い
印刷トラブルの代表的な原因が、この「RGB」と「CMYK」の違いです。
- RGB(光の三原色):画面で表示する色。明るく発色がよい。
- CMYK(インクの四原色):印刷で再現する色。インクを重ねて色を作る。
RGBの鮮やかな青や緑は、CMYKでは再現できないことが多く、変換時にくすんだ印象になります。
そのため、印刷用データを作る際は必ずCMYKに変換し、プロファイルを「Japan Color 2001 Coated」などに設定するのが基本です。
印刷用の正しい設定方法
印刷に近い色でデザインするために、作業中からカラープロファイルを正しく設定することが大切です。そしてPDFを書き出す時に同じプロファイルを指定すると、色のずれが最小限に抑えられます。
- メニューから「編集」→「カラー設定」を開く

- CMYKを「Japan Color 2001 Coated」に設定

- ドキュメントのカラーモードを「CMYKカラー」にしておく

- PDF書き出し時に「出力」タブでプロファイルが正しく設定されているか確認

これにより、印刷会社側でも正しい色変換が行われ、画面と印刷物の差が最小限に抑えられます。
まとめ
印刷データの仕上がりを左右する「カラープロファイル」。
少しの設定ミスが、仕上がりの印象を大きく変えてしまいます。
デザインを仕上げる前に一度、「このデータのプロファイルは何か?」を確認してみてください。
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