Photoshopの印刷用の保存形式はどれが正解?
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Photoshopでデザインを作成したあと、「どの形式で保存すればいいの?」と迷った経験はありませんか?
Photoshopはwebデザインでよく使われるソフトですが、印刷用データはWeb用や画面用の画像とは保存の考え方が大きく異なります。適切な形式を選ばないと、色が変わってしまう・文字がぼやける・ファイルが重すぎて入稿できないといったトラブルの原因になります。
目次
印刷用のデータは「解像度」「カラーモード」「保存形式」が重要
まず大前提として、印刷に適したデータを作るには以下の3点を必ず確認しましょう。
- 解像度:350dpi(印刷用標準)
- カラーモード:CMYK
- 仕上がりサイズ:実際の印刷サイズ(A4、B5など)+断ち切りデザインの場合は四方に+3mmずつ伸ばしたサイズ
この基本設定が整っていないと、どの形式で保存しても仕上がりがきれいになりません。特に「解像度」はWebとは考え方が違うので注意が必要です。web用の72dpiのままでは粗くぼやけた印刷になってしまいます。
Photoshopで使われる主な保存形式と特徴
PSD形式(.psd)
Photoshopの標準形式で、レイヤーやテキスト、透明情報などすべてを保持できます。作業中のデータ保存には最適ですが、そのままでは印刷所への入稿データとしては使えません。
- 向いている用途:レイアウト作業・編集用データ
- 注意点:入稿用には適さない(対応していない印刷会社も多い)
ファイルサイズが非常に大きくなりやすい
TIFF形式(.tif)
長年使われてきた形式で、CMYKや高解像度の画像に対応しています。圧縮しても画質が劣化せず、写真の品質を保ちたいときに便利です。しかしファイルサイズが大きくなりやすいので、現在ではそのまま印刷データにするケースはほとんどないといっていいでしょう。イシダ印刷もTIFF形式の入稿データには対応していません。
- 向いている用途:高品質な写真のプリント、写真の色調などの編集
- 注意点:入稿用には適さない(対応していない印刷会社も多い)
ファイルサイズが非常に大きくなりやすい
JPEG形式(.jpg)
写真データによく使われる形式で、ファイルが軽く扱いやすいのが特徴です。ただし、圧縮による劣化が起こるため、何度も変更して保存し直すのはおすすめしません。IllustratorやInDesignに配置する際は、PSDやTIFFで編集した後にJPEGに書き出しましょう。
- 向いている用途:写真データ
- 注意点:再保存を繰り返すと画質が劣化する
EPS形式(.eps)
Illustratorと併用する場合や、画像を別ソフトに配置して使う場合に向いています。ただし、近年ではあまり主流ではなく、扱える環境が限られることもあります。
- 向いている用途:他ソフトへの配置、専門的なワークフロー
- 注意点:Photoshopの一部機能が反映されない場合がある
最もおすすめなのは「PDF」形式(.pdf)
最終的な入稿形式として最も安心・安全なのが「PDF」です。Photoshopからも直接PDF形式で保存でき、解像度・カラーモードなどの設定を保持したまま出力できます。
PDF入稿には次のようなメリットがあります。
- レイアウト崩れや文字化けが起きにくい
- 画像やフォント情報が埋め込まれ、環境に依存しない
- 印刷会社の入稿システムで受け入れられやすい
- 仕上がりイメージを画面上で確認しやすい
また、複数ページのパンフレットや小冊子をPhotoshopで作った場合も、PDFにまとめておけば後工程がスムーズになります。
PhotoshopでPDF保存する手順
- 「ファイル」→「別名で保存」を選択
- 「フォーマット」で「Photoshop PDF(.pdf)」を選ぶ
- 「PDFのプリセット」で「PDF/X1a」を選択
まとめ:入稿用はPDF一択。
Photoshopで作ったデータは、最終的にどの形式で保存するかによって仕上がりの品質やトラブルの有無が大きく変わります。
- 編集途中は「PSD」
- 写真重視なら「TIFF」
- 最終入稿は「PDF」
この流れを押さえておくと、印刷所とのやりとりもスムーズになります。
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