冊子は章の区切りの前や、表紙の後、本文の最後などに何も印刷しない白ページを入れることがあります。
ページ数は通常紙の枚数で数えるので、白ページも1ページにカウントされます。その場合、ノンブルはどのように表記したらいいのか？　様々なパターンをご紹介します。

 

隠しノンブル

隠しノンブルとは、その名の通りページ数が記載されていない状態をいいます。

たとえば小説や論文集、資料集など、章立てが複数あり、ページ数も多い冊子には章の区切りのいいところに白ページが入ることが多々あります。

そういった時は大抵何も印刷しません。

しかし、ページ数を飛ばすと表裏と奇数偶数の関係が崩れ、読み手を混乱させます。また、印刷製本現場でも間違いが生じやすくなります。

 

冊子の途中で白ページを入れる際は、白ページのぶんのページ数をカウントして次のページのノンブルを記載しましょう。

 

 

余ったページのノンブル

また、ページ数を中綴じの場合は4の倍数、無線綴じの場合は2の倍数にする必要がありますが、奇数ページで終わる場合に最後に白ページを挟むこともあります。そこもノンブルを記載する必要はありませんが、印刷製本のページ数としてはカウントされるので、これも隠しノンブルの状態といえます。

 

扉のノンブル

扉ページも、デザインとしてノンブルを記載しない場合があります。しかし扉もページ数としてカウントするので、次のページは扉のぶんを含んだページ数を記載します。扉も隠しノンブルといえます。

 

見せたくないノンブル

また、ノンブルを極力読者には見せたくないが、制作の都合上ノンブルを入れた方がやりやすいため、わかりにくい場所に入れるノンブルも隠しノンブルと呼びます。

たとえば原稿制作の際、ページごとに修正指示や変更箇所確認のやりとりをする際、ノンブルがないとどこのページだかすぐに分からなくなります。

また、印刷現場でも面付けが正しく行われているか確認するためにノンブルがあると便利です。ノンブルをつけなくてもトンボの外にページ数を記載できるのでノンブルがなくても作業は問題なくできますが、ノンブルがあった方が乱丁、落丁も気付きやすくなります。

見せたくないノンブルは、あえてノドの近くに記載したりします。

きちんと見せたいノンブルは、小口の方に記載するのが一般的です。

 

 

 

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