PDFで入稿データを作成する3つの基本(解像度、トンボ、塗り足し)
冊子印刷をはじめ、多くのネット印刷ではPDF入稿が一般的になりつつあります。
イシダ印刷でもPDF入稿を推奨しており、PDFファイルで入稿すると10%OFFです!データ入稿時のファイル形式について
PDFはPortable Document Formatの略で、PDFファイルを開けるソフト(AdobeソフトやChromeなど対応ブラウザ)があれば、PCやスマートフォン等どの環境でもレイアウト崩れや文字化けといったエラーを回避できる便利なファイル形式です。
PDFは元データをPDF形式に変換、書き換えると閲覧環境では直接編集できず(PDF編集ソフトにAdobe Acrobat DC等がある)、十分な解像度で書き出せば印刷物の入稿データとしても使えます。
IllustratorやPhotoshop、InDesignだけでなく、WordやPowerPointからも変換、書き出して保存できるPDFは、冊子印刷においても論文集や資料集、教材テキスト、小説、同人誌など様々な冊子の入稿に使われています。では、PDFで入稿データを作成する際に基本となる3つのポイントを紹介していきましょう。
その1 解像度を印刷用に設定する
紙の印刷をする際に、最も気をつけたいのは解像度です。
印刷会社に入稿するデータの解像度は300dpi~350dpiです。
※モノクロ印刷はグレースケール=解像度600dpi、モノクロ2階調=解像度1200dpi
配置、挿入された画像が解像度300dpi~350dpiで原寸サイズで配置、挿入されていることを確認して、高解像度PDFに変換、書き出します。
IllustratorやInDesignはPDF/X-1aやPDF/X-4、あるいは高品質印刷など印刷物に適した形式を選んで高解像度で書き出します。
- Wordの解像度の設定方法を紹介した記事
【Word】印刷すると画質が落ちる原因は「解像度の設定」対処法は?
Wordで画像を配置する、図形を作る方法【冊子のデータ作成】
WordからPDFへ変換方法とPDF入稿の印刷価格【安全&安い】
その2 トンボを付けずに入稿する
イシダ印刷の冊子印刷では、原稿データにトンボを付けずに入稿します。
トンボは面付けの際にスタッフが付けるため、入稿データにはトンボが必要ないからです。
WordやPowerPoint、Photoshopにはトンボを付ける機能はありません。PDF変換はA4やB5など仕上がりサイズで書き出します。
IllustratorやInDesignはトンボを付ける機能がありますが、必ず外して仕上がりサイズでPDFに変換しましょう。
トンボ付きの入稿データはトンボを外して再入稿になってしまいます。
その3 断ち切りのデザインには塗り足しをつける
紙の端まで画像や背景、罫線をレイアウトする、いわゆる断ち切りのデザインは端まで綺麗に印刷するため「3mmの塗り足し」を作ります。
端までオブジェクトのあるデザインを仕上がりサイズぴったりにレイアウトして印刷すると、製本時の裁断でわずかなズレが生じて、コンマ数ミリの白が出てしまう可能性があります。これを予防するのが塗り足しです。
塗り足しは上下左右3mmが原則です。
A4サイズの原稿データなら、A4=210mm×297mmの上下左右に3mmの余白をつけて、216mm×303mmでデータを作成します。
PDFと塗り足しについてPDFに塗り足しを付ける方法(Illustrator , Photoshop , InDesign , Word , PowerPoint)で詳しくお伝えしています。
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